東京・町田市にある法政大学のキャンパスで学生8人がハンマーで殴られけがをした事件で、傷害の罪に問われている女に執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。
韓国籍のユ・ジュヒョン被告(23)は1月、法政大学・多摩キャンパスの教室で、学生8人をハンマーで殴りけがをさせた罪に問われています。
27日の判決で、東京地裁立川支部は「講義中に無防備な生徒に次々と襲いかかり、危険で衝撃的なもの」「大学内でいじめは全くなかったとは言えないが、正当化される余地はない」などと指摘しました。
一方、「精神障害が意思決定にかなりの程度影響を及ぼしていた」としたうえで、ユ被告に懲役3年・執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
最後に裁判長が「あなたが日本の大学で頑張ってきたことは記録を通じてよく分かりました。無駄にはならないので、希望を捨てずに頑張って下さい」と説くと、ユ被告は鼻をすすり、うなずきました。
これまでの裁判でユ被告は起訴内容を認めたうえで、「『くさい、韓国に帰れ』などと悪口を言われ、いじめられていた」「いじめをやめさせるためには、殴るしかないと思い込んでいた」などと述べていました。