2023年、岡山県倉敷市玉島の住宅で夫婦が殺傷された事件の裁判員裁判です。検察側は、11日、実行役の男に無期懲役を求刑しました。
殺人などの罪に問われているのは岡山市の無職、村上航希被告(27)です。
起訴状などによりますと、村上被告は同じ罪で起訴されている問田直孝被告(30)と共謀し、問田被告の両親で会社経営の問田正さん(当時57)とその妻を殺害しようと計画。
2023年12月、村上被告は問田被告が事前に鍵を開けていた正さんの住宅に侵入して、刺身包丁で正さんを殺害し、正さんの妻(52)に大けがをさせた罪などに問われています。
11日の裁判で、検察側は「財産・相続目的で両親の殺害を企てた問田被告の思惑を知りながら報酬ほしさから進んで実行役を引き受けた」「犯行は極めて残忍かつ執拗で悪質」などとして無期懲役を求刑しました。
一方、弁護側は、「問田被告の強い殺意と実現性の高い計画に、村上被告が利用された」などとして有期懲役が相当だと主張しました。
判決は6月25日に言い渡されます。